
香りと食感が記憶に残るスペシャリテ
Yd’or
(代官山 フレンチ)
Michiko’s Selection
Issue n° 01
Autumn 2026

magazine
まだ知らない世界へ、
好奇心の赴くままに。
編集長20年のMICHIKOが選ぶ、心を満たすラグジュアリー体験。
3つの特典を、1冊にまとめました。
真摯に作られた、何度でも食べたくなる一皿を。
世界中を取材して出会った、本当に心が満たされる場所だけ。
心を満たすための、小さな習慣と思考を。
料理人の方の誰かを喜ばせたいという気持ち。
その情熱に触れた時、
心が満たされるのだと思います。
このリストでは、
「もし今日が最後の晩餐だったらここ」
と思えるお店をご紹介します。
大切な方とのお食事の場所として、
参考にしていただけたらうれしいです。
ご質問、感想などをお寄せいただけたら、
なおうれしいです。
みなさまと一緒に、素敵な食の思い出づくりを。
— MICHIKO
これからの取材の中で出会う「また味わいたい」と思うお店を、静かに書き足していきます。

香りと食感が記憶に残るスペシャリテ
「ウズラのコルドンブルー」のために通いたいほど。ウズラにチーズと生ハムを詰めてカリッと揚げるお料理。熱々を手で持ってかぶりつきます。

カウンター越しに、“完成した瞬間”がそのまま届く。


想像を超えて重なり合う、繊細さ
何が出てくるか毎回楽しみな店。意外な食材と調味料の組み合わせに驚きます。アラカルトもあり気軽に楽しめるのが嬉しい。
エレガントな店内で、奥野シェフのシグネチャーディッシュ「卵とトリュフ」のお料理を。

二人の温かさに、また足が向く店
気取らずに来られるのに、抜群に美味しい握りです。笹塚の商店街、大将の野川さんと女将の愛夢さんで迎えてくれるカウンターだけの小さな店。

おまかせコースでつまみと握りの構成。


のどかな時間を味わいに行く場所
鮒寿司の印象がガラリと変わったお店。7代目左嵜謙祐さんの鮒寿司は乳酸菌のみが生きている飯でつけられ、臭みとは無縁です。
琵琶湖の美しい湖面を眺めながら、琵琶湖の恵みをゆっくりと味わう。

4月、この一皿のために通う店
4月から5月にかけて駿河湾で桜エビを食べて、身がほんのりピンク色になった鯵をフライに。外は軽く中はふわっ。ソースをかけて召し上がれ!

少しレアで完璧な揚げ上がり。ハンバーグやポテトサラダ、ナポリタンなどの洋食メニューにも心躍ります。


能登に惹かれたシェフが生む余韻
食べるために旅する店の筆頭。七尾の内海に沈む夕日と、天才・平田明珠シェフの料理。予想を裏切る一皿が続いていく。
周囲には何もなく、ただただ静かな時間が流れる。

肉のスペシャリストが薪で焼く
肉のスペシャリストに会える店。薪のみでじっくりと焼かれる大きな肉の塊。薪の香りとともに、ジューシーな旨みが広がります。

一つ一つの食材を丁寧に。ワンオペで仕込む竹内シェフ。


シェフの背中に、店の空気が滲む
気取らず通える、大人のイタリアン。後藤シェフの気さくな人柄とライブ感あるカウンター。何を食べても美味しい、定番中の定番の店です。
ミートソースにたっぷりとチーズが振りかけられたパスタは、ぜひお試しを。

軽やかで美しい、中国料理の新解釈
中華のイメージが変わる店。軽やかで美しい一皿が続き、平賀シェフの感性がそのまま表れます。アラカルトで好きなものを好きなだけ。

おすすめはカウンター席。
ガラス越しに平賀シェフが料理している姿が見える。


スパイスと感性が交差する料理
枠に囚われない自由な発想。メキシカンとフレンチが融合した革新的な料理が楽しめます。西麻布の大通りから裏道へ。8席のみの完全予約制です。
客席はカウンターのみで、久松シェフとの会話も弾む。
世界中のホテルや旅館を取材してきて、
「また行きたい」と思う場所は、
実はそう多くありません。
華やかさの奥にある、
静かな積み重ね。
私が人生最後に選ぶならここ……
そんな宿だけを、
このリストにまとめました。
次の旅の参考になればうれしいです。
ご質問、感想などをお寄せいただけたら、
なおうれしいです。
みなさまと一緒に、素敵な旅の思い出づくりを。
— MICHIKO
これからの取材の中で出会う「また訪れたい」と思う宿を、静かに書き足していきます。

富士山と一日を過ごすホテル
©日本平ホテル駿河湾、三保松原、富士山という三層の景色を一望できる稀有な存在が日本平ホテル。 その美しい眺めから「風景美術館」とも呼ばれています。
モダンな客室から富士山、駿河湾、三保松原を一望。

奇跡の島のパワーに触れる
© Sankara hotel & spa 屋久島世界自然遺産・屋久島では大自然のエネルギーに身を委ねてみてください。Sankaraは静かに、心地よく旅人を包み込んでくれるリゾートです。
プールの向こうには大海原が果てしなく広がる。

のんびりとおこもりしたい時に
©天草 天ノ寂天草の海を一望する宿。朝はやわらかな青、昼は光を反射してきらめき、夕方には静かな黄金色へ。
そんな景色を眺める贅沢なひとときを。
ダイニングルームではカウンター席を予約して。

沖縄の風に包まれるクラシックリゾート
© ザ・ブセナテラス沖縄を代表する老舗ホテル。コロニアル風の開放的なテラスで海風を感じながらのんびりと。東シナ海に沈む太陽は格別の景色です。
ホテルの目の前に美しい砂浜。早朝や夕暮れ時に散歩を。

昭和の小学校をホテルに
© The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu1933年に建てられた京都市立清水小学校の校舎をリノベーション。当時のデザインを丁寧に残す、味わい深い建物を見るだけでも価値があります。
ルーフトップバーからは京都の夜景と八坂の塔が望めます。

何気なさの中に秘めた本質
© 石葉美味しい料理をいただき、温泉に浸かり、ぐっすり眠る。心と体を静かに整えてくれる、究極の老舗旅館。旅慣れた大人にお勧めしたい。
湯河原の静かな高台に佇む。立派な暖簾が清々しい。

名家の邸宅を再生
© Loquat 西伊豆西伊豆・土肥に300年以上続く名建築をリノベーションして生まれた小さなホテル。ミシュランガイド2025 ホテルセレクションにも選出されました。
梁や柱など当時の建築を残しながら、現代の快適さを備える。

大名屋敷を今に繋ぐ稀有なお宿
© 御花柳川藩主別邸として江戸時代に建てられた。日本で唯一泊まれる国指定名勝の料理旅館として「JAPAN トラベルアワード2026」でグランプリを受賞。
大広間の縁側に座り、「松濤園」をゆっくり眺めたい。

天然トラフグを味わうための宿
© 古稀庵湯田温泉にある16室の小さな宿。全室に源泉かけ流しの露天風呂が備えられています。最大の楽しみは冬の味覚“フグ尽くし”の贅沢なコースです。
プライベートプールと露天風呂、テラスがついたスイート。

編集者 伊藤美智子
20年間編集長として、富裕層向けメディアやダイナースクラブ会員誌シグネチャーを担当。これまで1,000人以上のエグゼクティブにインタビューし、日本全国47都道府県、世界33カ国を取材してきました。このnoteでは、その経験から得た「本質」やちょっとした驚き、お役に立つ最新情報などをお届けします。
私は長い間、ラグジュアリーに憧れながら、ラグジュアリーによって傷ついていました。今日は、なぜ私が「心を満たすラグジュアリー便り」という発信を始めたのかを、少しだけ聞いてください。
私は岐阜県の、人口7,000人ほどの小さな町で育ちました。山に囲まれ、川が流れる自然豊かな場所です。春は山菜、夏は鮎、秋には松茸。今思えばとても贅沢な環境でしたが、子どもの頃の私は、その価値を全くわかっていませんでした。
そんな私に、“食がもたらす幸せ”を教えてくれたのが祖母でした。当時としては珍しい、働く女性だった祖母。祖母が作るカニクリームコロッケやナポリタンは、幼い私にはキラキラと輝いて見えました。
揚げたてのコロッケの香り。
口に入れた瞬間、とろりと広がるホワイトソース。
「誰かのために丁寧に作られたもの」には、人の心を満たす力がある。
思えば、それが私の原体験だったのかもしれません。
大学進学を機に東京へ。その後、広告代理店や出版社で働く中で、私はラグジュアリー業界の世界に触れるようになります。高級ブランド、ホテル、旅館、レストラン。普通にしていたら出会えないような、美しいものや一流のサービス。
最初は単純に、「素敵だな」「すごいな」と思っていました。でも、長く取材を続けるうちに、少しずつ見えるものが変わっていったのです。一見華やかに見えるラグジュアリーも、その裏側には、職人や作り手たちの途方もない積み重ねがありました。
エルメスのバッグも、
ロロ・ピアーナのカシミアストールも、
フェラーリのシートも。
そこには必ず、「どうしたらもっと心地よくなるか」を考え抜く人たちがいた。私は、その姿勢に惹かれていきました。ラグジュアリーとは、人に見せびらかすためのものではなく、誰かの心に温度を届けるものなのだと。
けれどその頃の私は、心のどこかでずっと苦しんでいました。ラグジュアリー雑誌の編集長という肩書きがありながら、「自分には何もない」と思っていたのです。知識豊富な編集者やジャーナリストを見るたびに、自分は浅い人間だと感じていました。
もっと深く言語化できる人になりたい。
もっと、自分にしかできないことを見つけたい。
そう思いながら、焦りと劣等感を抱えて働いていました。つまり私は、
ラグジュアリーな世界にいながら、ラグジュアリーによって自分を傷つけていたのです。
そんな時に出合ったのが、「内省」という考え方でした。そこで私は初めて、
自分がずっと“他人軸”で生きていたことに気づきます。誰かと比べては落ち込み、足りないものばかりを見ていた。
でも、本当はどこを見るかは自分で選べる。ある方に、
「犬の糞を見ることもできるし、花畑を見ることもできる」
と言われたことがあります。その言葉が、今でも心に残っています。
私は長い間、自分で自分の首を締めていました。でも少しずつ、「自分の心を満たせるのは、自分だけなんだ」と思えるようになっていったのです。そして気づきました。ラグジュアリーとは、派手さや価格ではなく、“心が満たされる体験”なのだと。それは、高価なものだけではありません。
丁寧に作られたもの。
誰かの想いが込められたもの。
心がふっと緩む時間。
そういうものに触れるたび、人は少しずつ、自分を取り戻していく。今の私は、ラグジュアリーに心を救われた一人です。だから今度は、私が届ける側になりたいと思いました。
「MICHIKO 心を満たすラグジュアリー便り」では、実際に訪れてよかったお店や旅、心が動いた体験、そして、日常の中で心を整えるヒントをお届けしていきます。
もし今、誰かと比べて苦しくなっている人がいたら、そんな時こそ、自分の心を満たすものに触れてほしい。それはきっと、人生を少し豊かにしてくれるはずだから。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。
MICHIKO
お店をタップすると、雑誌のそのページが開きます。

香りと食感が記憶に残るスペシャリテ
(代官山 フレンチ)

想像を超えて重なり合う、繊細さ
(麻布台 イタリアン)

二人の温かさに、また足が向く店
(渋谷 鮨)

のどかな時間を味わいに行く場所
(滋賀 日本料理)

4月、この一皿のために通う店
(京都 洋食)

能登に惹かれたシェフが生む余韻
(石川 イタリアン)

肉のスペシャリストが薪で焼く
(群馬 イタリアン)

シェフの背中に、店の空気が滲む
(渋谷 イタリアン)

軽やかで美しい、中国料理の新解釈
(渋谷 中華)

スパイスと感性が交差する料理
(西麻布 メキシカンフレンチ )
宿をタップすると、雑誌のそのページが開きます。

富士山と一日を過ごすホテル
(静岡)

奇跡の島のパワーに触れる
(鹿児島)

のんびりとおこもりしたい時に
(熊本)

沖縄の風に包まれるクラシックリゾート
(沖縄)

昭和の小学校をホテルに
(京都)

何気なさの中に秘めた本質
(神奈川)

名家の邸宅を再生
(静岡)

大名屋敷を今に繋ぐ稀有なお宿
(福岡)

天然トラフグを味わうための宿
(山口)
♡を押したものが、ここにまとまります。
MICHIKOのnoteから、新しい順に。
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